親子で楽しく通える
小児歯科をめざして
子どもの頃の歯医者さん体験がトラウマとなり、大人になっても歯医者が苦手という方が多くいらっしゃいます。
子どもの頃に「歯医者さんは恐いところ」という苦手意識を持つと、大人になってからも歯科医院になかなか足を運びづらくなってしまうのです。
当院では無理に治療をするのではなく、少し時間がかかっても根気強く徐々に慣れるところから治療を進めていきます。
治療におきましても、お子さまの年齢や性格なども考慮しながらご提案しておりますので、保護者の方のご心配やご希望等ございましたら、なんでもお聞かせください。
2歳半頃までに“一生の
虫歯リスク”が決まる?
「虫歯になりやすいか・なりにくいか」という虫歯リスク。実は、それが2歳半頃までに決まってしまうことをご存知でしょうか。
生まれたての赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在していません。虫歯菌の感染経路は、基本的には一緒に暮らしているお母さまとお父さんから赤ちゃんにうつることが多く、そして虫歯菌の感染が決定してしまうのが、2歳半頃までとされています。中でも、特に歯が虫歯菌に感染しやすい時期が、生後1歳半~2歳半の間と言われています。
ほとんどの人の口の中に存在している虫歯菌ですが、この「虫歯菌がうつる時期」が実は非常に重要となります。なぜなら、虫歯菌がうつる時期が遅ければ遅いほど、口の中に存在する虫歯菌の割合が低くなるからです。
また、口の中の細菌のバランス(割合)は基本的に一生変わりません。そのため、生後1歳半~2歳半くらいの間に虫歯になりにくい状態をつくっておけば、一生涯にわたり虫歯リスクを低減することにつながるのです。
虫歯リスクが高まる
主な原因
歯磨きをどんなに丁寧にしていても虫歯が少なくならない場合、虫歯リスクを高める要因が他にある可能性があります。
ここでは、虫歯リスクを高める様々なケースについて解説します。
虫歯リスクを高めるケース
- 生活習慣不規則な食生活や間食、また就寝前の飲食などは歯の表面の再石灰化を阻害してしまいます。
- 食生活砂糖を多く含む食品や歯に付きやすい食べ物を頻繁に摂取することも虫歯リスクを高めます。
- 歯並びブラッシングの際に歯ブラシが届かないなど、歯並びが整っていないと汚れがたまりやすく虫歯リスクにつながります。
- 歯の形態歯の表面の溝がプラークの入り込みやすい形状の場合、虫歯リスクは高くなります。
- 唾液の分泌量常に口で呼吸をしている場合など、唾液の分泌が少なく口の中が乾燥した状態が長いほど虫歯リスクは高まります。
- 咬み合わせ特定の歯に負担がかかる咬み合わせや就寝中の歯ぎしりなどがある場合も虫歯リスクに影響を与えます。
お子さまの健やかな成長のために
子どもの歯や顎は日々成長し変化するものですが、小児期のお口の中の環境が将来的な歯並びや歯の健康にも大きな影響を与えることが分かっています。そのため、永久歯が生えそろう頃のケアも非常に大切であり、特に乳歯は虫歯になりやすく進行も早いため注意が必要です。
虫歯の早期治療から予防ケア、正しい歯並びや噛み合わせなど、なるべく早いうちからお子さまのお口の環境を整えてあげることが、お子さまの健やかな成長と一生涯にわたる健康にもつながります。
定期的な検診を受けるメリット
痛みなどがないうちから定期的に検診を受けて虫歯を早期に発見できれば、結果として治療にかかる費用や時間も少なくて済み、お子さまへの負担も軽減することができます。
特に虫歯は初期の段階では自覚症状もほとんどなく、気づかずに放置してしまうと永久歯の生え方にも影響が生じてしまう場合があり
ます。
年齢や成長段階によっても適切な口腔ケアの仕方は異なります。わずかな変化や症状の予兆を見逃さないためにも、定期的に検診を受ける習慣を身につけ、早期発見・早期治療、そして予防につなげることが大切です。
お子さまを虫歯から守る
予防プラン
フッ素塗布
お口の中をキレイにクリーニングした後、高濃度のフッ化物を歯に塗ります。
一般的な家庭用歯みがき剤の約10倍にあたる高濃度のフッ素歯面塗布剤を用いることで、歯の再石灰化を促し、虫歯菌の活動を抑える効果が期待できます。フッ化物を利用して強い歯を作りましょう。
シーラント
汚れが溜まりやすい奥歯の溝をフッ素を配合した樹脂で埋めることで、虫歯になりにくくする治療がシーラントです。シーラントは歯を削る必要がないので、治療に痛みもありません。
主に生えたての永久歯におこないますが、乳歯でもすることがあります。食事をするうちに取れてしまう場合もあるため、フッ素塗布同様、定期的に検診でチェックを受けましょう。
歯みがき(ブラッシング)指導
当院では、お子さま一人ひとりの成長やお口の変化に合わせた歯みがき指導を行っています。
より効果的な歯みがきを行い予防への意識を高めると共に、今から適切なセルフケアを覚えることで、お子さまの将来的なお口の健康を守ることにもつながります。